ゲームの流れ

次に、実際ゲームがどう進行するかを見ていきましょう。


①プリフロップ

まずは、各プレイヤーの手札となる2枚のカードが配られる、”プリフロップ”からゲームがはじまります。

プリフロップは、以下のような流れで進んでいきます。


(1)ブラインドを支払う
特定のポジションにいるプレイヤーが2人、ブラインドと言われる強制参加費を支払います。
ブラインドには、BB(ビッグブラインド)・SB(スモールブラインド)の2つがあり、一般的にはSBはBBの半額程度であることが多いです。
この強制参加費は、ポットに供託され、そのハンドで勝者となったプレイヤーが獲得します。

上の例では、BBが$2、SBが$1となってますね。


(2)各プレイヤーに2枚のハンドが配られる
ブラインドが出されると、各プレイヤーに2枚のハンドが配られます。


これは自分の手札となり、自分以外には見せないようにしてプレイしていくことになります。


(3)参加をするか決める
各プレイヤー2枚のカードが配られると、いよいよゲームスタートです。

まず初めに、自分の配られた手札2枚を見て、参加するかを決めていくことになります。

各プレイヤーが順番にアクションを行っていきますが、誰からどの順番でアクションをするかは、下記のポジションによって決まります。

画像出典:ポーカー道(https://www.pokerdou.com/texasholdem-basics/position/)

このプリフロップのフェーズでは、UTG(アンダーザガン)のプレイヤーからアクションを行います。


その後は時計回りで順番にアクションをしていき、BB(ビックブラインド)のプレイヤーが最後のアクションとなります。

・各アクションについて(コール・レイズ・フォールド)

さて、アクションの順番が回ってきた時の選択肢ですが、基本的には以下の3つが取りえます。

【コール】
今場に出ている最大金額と同額を支払って参加すること

上の例では、ビッグブラインドが$2なので、それと同額の$2を支払って参加することができます。

【レイズ】
場に出ている金額の2倍以上にベット額(掛け金)を吊り上げ参加すること
※上限額はありません(No Limt Holdemといわれるゆえんですね!)

【フォールド】
金額を支払わず、降りること(ただし、SB・BBの強制参加費は戻ってきません)


ここでフォールドを選択した場合、次に新しくハンドが配られるまで、この後のフェーズへの参加権を失います。

このアクションを順番に繰り返していき、参加者のベット金額がそろった状態になるか、フォールドするかになるまで続けます。


例えば、$6にレイズをしているプレイヤーに対して、他のプレイヤー更に$18にレイズ(リレイズ/Re-Raiseといいます)した場合には、$6にレイズ/コールした参加者含め、他のプレイヤーは追加で$18まで上乗せしないと参加できません。


※この際の順番は、アクションプレイヤーから時計回りとなります

そして残った参加者全員が同じベット額に揃うと、次のフェーズに移ります。


②フロップ
プリフロップが終了すると、次はフロップというフェーズに入ります。

(1)コミュニティカードが開かれる
このフェーズでは、まず最初に3枚のカードが場に開かれます(コミュニティカード)。
コミュニティカードは全員が見ることができ、最終的にはこのコミュニティカードと自分の手札を合わせて、役を作る形になります(「役の強さ」ページも参照)。

この例では、場の2枚の8と、自分の手札にある8で、トリップスの役が完成させられますね。



(2)プレイヤーのアクションに入る
3枚のコミュニティカードが開かれると、プレイヤーのアクションに入ります。
このアクションの順番は、プリフロップとフロップ以降で若干異なります。
プリフロップでは、UTGに近いポジションの人から行動をしていましたが、
フロップ以降は、SB→BB→UTG…と、SBに近い人から時計回りの順番に行動することになります。

そして、次にプレイヤーの行動の選択肢ですが、最初のプレイヤーはまず
「チェック」と「ベット」の選択肢が選べます。

チェック・・・そのラウンドでまだチップがかけられていない場合、何もせず次のプレイヤーに順番を回します(他のゲームでいう”パス”です)。


ベット・・・このラウンドでチップをかけます。ハンドにかかわらず、強いハンドのときも、弱いハンドのときも可能で、上限額はありません。

その後のプレイヤーは、ベットが入っているか入っていないかで、取りうるアクションが異なります。


(①ベットが入っていない場合)
最初のプレイヤー同様、チェックとベットいずれかのアクションが可能です。

※一応、フォールドという選択肢もルール上は可能です。
ただ、チェックでチップを使わずに次のラウンドに進める可能性があるので、あまり推奨されません



(②ベットが入っている場合)
チェックという選択肢は取れず、「レイズ・コール・フォールド」のいずれかを選択することになります。

レイズ・・・プリフロップの時同様、相手のベットに対して、さらに上乗せして(2倍以上)賭け金を上げます。

コール・・・相手のベット額と同額のチップを出します。

フォールド・・・チップを出さずに降ります。プリフロップ時同様、フォールドしたプレイヤーは、その後ポットを獲得する権利を失います。



(4)アクションの終了
これらを繰り返し、全てのアクティブなプレイヤーの行動が終了した上段階で、フロップのベット額が揃い、他のプレイヤーがフォールドした時点で、次のフェーズ(ターン)に移ります。


③ターン
(1)コミュニティカードが開かれる
ターンでは、新しく1枚のコミュニティカードが開かれ、場に合計4枚のコミュニティカードが出た状態になります。
ここからは、場のカードが6枚以上となるわけですが、場と手札任意の5枚を選択して強い役を作るという考え方になってきます(全てのカードが役判定に使われるわけではありません)


(2)プレイヤーアクション
ターンにおけるプレイヤーのアクション順も、取りうる選択肢も、基本的にはフロップの時と同様です。

このフェーズでベットが入っていない場合は、チェックかベットが選べ、
既にベットが入っている場合、コール・レイズ・フォールドのいずれかを選択することになります。

ここでも、ベット額が揃うかフォールドかの状態になったところで、次のリバーに移っていきます。


④リバー
(1)コミュニティカードが開かれる→プレイヤーアクション
リバーに入ると、更に新しい1枚のコミュニティカードが開かれて、場に5枚のコミュニティカードが出そろう状態になります。
アクティブプレイヤーは、場のカード5枚+自分の手札2枚の合計7枚から任意の5枚を選択し、より強い役を作ります。

その後、フロップ・ターン同様プレイヤーアクションを行っていくことになります。

やはり、ベット額が揃うかフォールドするかという状態になると、リバーのアクションが終了します。


(2)ショウダウン
ここまでのアクションを経て、アクティブなプレイヤーが2人以上残っている場合、残っているプレイヤー同士でショウダウンになります。
ここでは、役の強さに則って全員の役判定を行い、最も強い役を完成した人が全てのポットを獲得します(もし全く同じ強さの役が2人以上いた場合、ポットをその人数で分割します)。

以上が1ハンドのゲームの流れです。

以降はまた新しいハンドに入って、同様の流れでゲームを繰り返していくこととなります。

一般的には、特に何ハンドで終了というのは定められていないので、好きなタイミングで入ったり抜けたりすることが可能ですので、自分の時間や気分に合わせて楽しむことができます!