一般的に100BBのスタックをベースに戦略が語られることが多いポーカー戦略ですが、特にトーナメントのような場面では、様々なスタック下でプレイすることになると思います。
そのような中、スタックサイズが変わると、どのように戦略思考を変えていく必要があるのでしょうか。
本記事の検証を通して紐解いていきましょう。
原則的な考え方
まず大原則として、ハンドの強さはスタックに依存するというものがあります。
例えば、プリフロップの場面を想定してみましょう。
エフェクティブスタックが10BB。
自分はBBでQQを持っているときに、SBからオールインが入りました。
実戦でこの場面に遭遇したとき、皆様はいかがな気持ちでしょうか?
多くの人は、喜んでコールするのではないかなと思います。
では、エフェクティブスタックが1000BBとします。
SBから一発オールインが入り、自分がKKを持っていました。
いかがでしょうか?100BBあたりだと文句無しに嬉しいですが、1000BBになると相当プレッシャーがかかります。本当にAA以外あるのか?など。
このように、皆さんも無意識にスタックサイズに応じた強さという概念は、感覚的には持っているのではないかと思います。
これはかなり極端な例でしたが、似通った考えになります。
ショートスタック下での考え方
まずは、スタックサイズが小さい時の戦略を考えてみます。
スタックサイズが小さいときは、冒頭の例と同じ考え方で、オールインまでいけるハンドの敷居が下がるという傾向があります。
例えば、一般的にSPRが3を切ってくると、多くのケースでanyペアのfoldが許容されなくなってきます。
ディープスタックの考え方
一方大きなスタックサイズになるほど、ショートスタック時もは逆のことが言えます。
ただ、少しややこしいのは、考え方としておおむね以下の2つに分岐していくというところです。
・非常に強いハンドとブラフハンドで、大きいスタックサイズをオールインまで入れきる
・やや強いハンドを中心に、そもそもオールインを目指さず、安いベットサイズを用いてポットが大きくならないように対応していく
そのため、ディープスタックになるほど選択肢が増え、またシンプルに動く額も大きくなるため、スキル差がでやすい傾向にはあります。
初級者の方にとってはまずは100BBやショートスタックでの対応を学習するのがやりやすいとは思います。
本日のまとめ
以上が基本的な内容になります。
一言でいうと、スタックサイズが小さくなると、通常100BBのスタックを入れきるにはやや不安なハンドでも十分になっていき、
逆にスタックサイズが大きくなるにつれ、最後まで入れきれるほど強いハンドの敷居があがるので、より慎重な立ち回りが求められつつ、
そもそもとしてオールインを目指さないベット戦略の構築というのも選択肢になります。
このような考え方を参考に、スタックごとに戦略を変化させてみてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。